男性が女性に暴力をふるうことは許されざる最低なことです。
逆に男性が女性から物を投げつけられたり引っ掻かれたりというのはまれに見る軟弱な男だと思われがちですが、近年、夫が妻から暴力を受けるというケースが増えているのが現実です。
DV(ドメスティック・バイオレンス)の種類は殴る、蹴るなどの身体的暴力だけではなく、言葉による暴言、侮辱、脅迫、威嚇などの精神的暴力や性行為を強要するなどの性的暴力もすべて含みます。
DV防止法は配偶者からの暴力にかかる相談・通報・保護・自立支援などの体制を整備して配偶者からの暴力の防止および被害者の保護を図るものですが、この法律を逆手にとった例を以下にあげました。
離婚を有利に進めようとする妻が、ある日を境に夫の言動すべてに反発し、侮辱し、意図的に夫を怒らせるように仕向け、今まで暴力などふるったことのない夫が限界に達して手を上げてしまいました。
妻はすぐに子供を連れて家を飛び出すと近所の警察署に駆け込み、夫の暴力から逃げることを告げ、あらかじめ相談していた女性支援団体の用意するシェルターに入ったのです。
さらに、妻が裁判所に申し立てた保護命令が下り、妻はおろか子供にも近づくことができなくなりました。
その後、妻は夫の暴力を原因とする離婚調停を申し立て、多額の慰謝料も請求してきました。
優しい夫がある日突然、DV夫に仕立てあげられてしまうなんてことも冗談話ではないと理解しておいてください。