●対象者が車を降りた映像がない。
大型施設の駐車場に入る場合は、対象者の車両の直近(1~2台目)にいなければならないのが鉄則ですが、随分遅れてしまったか、若しくはGPS機器に頼った尾行をしていて、発見した時は既に、大型施設の中に対象者の車が駐車してあったというケースが推定されます。
●映画館に入ったのが間違いなければ出入口からしか対象者は出られません。
出てくるところを映像に撮れば、少なくとも映画を見ていた事は証明され、浮気の行動ではないという事の主張は受け入れられます。
それなのに駐車場で待ったというのはあり得ません。
ここに嘘が確実にあります。
真相は対象者車両の尾行に失敗したか、駐車場の進入で遅れをとり、結局対象者が駐車場に戻ってくるまでの約3時間を見失ってしまった為、映画館に入ったとして辻褄を合わせ、時間のロスの説明がつくようにしたのでしょう。他の調査日でも、尾行に失敗しているのに嘘で覆い隠している日ばかりでした。
夫である依頼者様が、この日は間違いなく浮気相手と会っていたという何かを、妻である対象者の様子から感じ取っていたという事ですから、事実(尾行の失敗)をありのままに報告し、対象者の浮気のパターンが解明できたという事で了承してもらうのです。
次の尾行に万全を期し、証拠映像を必ず撮るという約束を依頼者様にする事です。
それで失敗を許していただき、証拠を撮る事で信頼の回復を図る事が一番大切なことだと思います。
どんな業種でも失敗やミスがあればそれを正直に報告し、次に成功をするように図り、結果として信頼回復につながるというのは当たり前の話だと思うのですが。
実はこの依頼者様から調査依頼を受け、先の探偵社の失敗を参考にして、「妻がそういえば金曜日に携帯が繋がらない事があるような気がする」と依頼者様が思い出していただいた事実を組み合わせ調査に着手しました。
毎週金曜日を行動監視することにしたところ、二週目の金曜日、前回と同じように件の大型施設に車を駐車した対象者はすぐ上の階に行きました。
そこに駐車していた車に乗り込むや否や車はすぐさま発進し、その場所から10分くらいのところにあるラブホテルに車を乗り入れていきました。
どちらかといえば山の中にあるような立地のホテルだった為、ラブホテルへの進入は望遠レンズを装着したカメラでしっかりと撮影ができたものの、二人の映像を撮ることは不可能だった為、調査員も、少し間をおいてそのラブホテルへ進入し、1名が車内に残り、それから約二時間後に建物から出てきて車に乗り込むまでの対象者と浮気相手のビデオ映像の撮影に成功しました。
相手の男性の顔もはっきりと映っており、車のナンバーから氏名も後日判明してしまいました。
ちなみに調査料は前に依頼した未熟な探偵社に依頼者様が支払われた金額の3割にも満たない金額で完了しました。
もちろん私たちの調査でも不可抗力なケースで大事な場面を撮影できず苦い思いをした事は当然、あります。そういう場合は必ず汚名返上を図り、100%証拠を取得して依頼者様に結果を出してきました。
運が良かったのかもしれませんが、私たちフォーチュン広島は全ての依頼者様が私たちに調査を依頼していただいたら探偵社への不信感など吹き飛び、トラブルのない、相互に感謝しあう良好な業種イメージが確立されるのにと非常に残念な思いでいっぱいになります。
もちろん、全ての案件など数量的に不可能な事ですが、いつかきっと、それくらいの探偵社になろうと全員で頑張っています。